お知らせ

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第1回知的財産委員会の開催

2013/10/02

 21世紀構想研究会の知的財産委員会の第1回会合が、9月30日、プレスセンタービル9階の会議室で開催され、多くの知財改革への提言を討論した。

 この委員会は、従来からあった産業技術・知的財産権委員会を発展的に改組し、新たに出発したものである。新委員会の委員長には、荒井寿光さん(元内閣官房知的財産戦略推進事務局長、元特許庁長官)に、副委員長に佐々木信夫さん(元特許庁特許技監)、事務局長に生越由美・東京理科大学知財専門職大学院(MIP)教授が就任した。

 議題は、知的財産制度への提言をまとめることである。2002年の第一次知的財産制度改革から10年余を経て、知財制度にもほころびが出ている。中国、韓国など近隣諸国が着々と知財制度を構築しているのに比べ、先行していた日本はむしろ追い越された点もある。

 また模倣品対策などはもっときめ細かく、かつ迅速にしないと日本の技術流出が続き産業競争力が低下していく。こうした現状を考えれば制度改革は喫緊の課題である。

 この日の委員会では、出席者の立場から多くの意義のある意見が出され、討論された。模倣品が日本に入らないように水際で阻止する制度などでも不十分になっていることや、営業秘密保護法制定の必要性などの意見も出された。

 今後も論議を重ねて提言をまとめ、いずれ政府に提出することも視野に入れている。

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