お知らせ

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第12回東京理科大学専門職大学院(MIP)知財戦略セミナー

2008/03/19

第12回東京理科大学専門職大学院(MIP)知財戦略セミナー

「失敗したベンチャー企業経営の全てを語る」

-その原因を冷静に検証し次のステップへ役立てたい-

講師:関 口 博 司(元リンガマスター株式会社・社長)

関口氏は、日米間で貿易摩擦の激しい1984年に米国企業の言いがかりにあい、ホノルルで2日間のデポジション(証言録取)を受けた。さらにワシントンDCで大統領・諮問機関の国際貿易委員会(ITC)の証言台に立ち、英語で反論した経験を持つ。その訴訟には勝ったが、その時の経験から、英語のリスニング力の弱さを痛感したという。そのときに日本人全般が英語のリスニングに困っていることを痛感し、リスニング力強化の簡便な道具を開発することを思いついた。そして、音声記録の新しいフォーマットを発明し、特許を取得した。この特許をもとに、これまでにないリスリング力を高める装置を開発して使用してもらったところ誰からも支持され、1997年にリンガマスター㈱を起業して製品販売を始めた。多くのエンジェル株主に支えられ、公的機関やベンチャー・キャピタルにも認められ、総額12億円をかけ9年間にわたって英会話市場で奮闘した。しかし残念ならが多くの見込み違いに直面して販売不振が続き、結果として破綻した。

今回、関口氏に、リンガマスター㈱を起業したキッカケの話から始まり、リンガマスター・プロジェクトが破綻するまでの全てを語って貰う。またその敗因を分析し、捲土重来も考えているとのことなので、その作戦の一端も披露して貰うことにした。