お知らせ
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第161回21世紀構想研究会のお知らせ
- 2021/03/31
2021年劈頭の21世紀構想研究会は、労働経済学・行動経済学の第一人者である大阪大学大学院経済学研究科 大竹文雄教授にお願いしました。
今年もZOOM開催になります。(URLは追ってご案内いたします)
※zoom講演会は一般公開いたします。どなたでも聴講できます。一番下の事務局メールアドレスへお申し込みください。聴講無料
日 時 2021年1月30日(土)午後4時―同6時 ZOOM開催
演 題 「出生体重と相対年齢が子どもの発達に与える影響」
講 師 大竹文雄・大阪大学大学院経済学研究科教授
講演要旨
出生体重と相対年齢が子どもの発達に及ぼす影響を比較・研究している。
日本のある自治体の行政データを分析したところ、出生体重の低さは子どもの発達にマイナスの影響を与え、4月生まれの子どもと3月生まれの子どもでは子どもの発達に差があることがわかった。
しかし、低出生体重と4月生まれと3月生まれの子どもの発達段階への影響は異なり、4月生まれと3月生まれの子どもの発達差は学年が進むにつれて縮まる一方、低出生体重の影響は学年が進んでも緩和されないことがわかった。
また、出生時体重が4000gを超えていた場合に、後年に肥満を通じて子どもの発達に悪影響を及ぼすことも確認されている。出生時の体重を標準に近づける介入が、効果的であることが示唆される。
大竹文雄教授略歴
大阪大学大学院経済学研究科教授。
1961年京都府生まれ。大阪大学博士(経済学)
大阪大学助手、大阪府立大学講師、大阪大学社会経済研究所教授等を経て、2018年から現職。
専門は労働経済学・行動経済学。格差問題の実態と原因を実証した著書『日本の不平等―格差社会の幻想と未来』で日本学士院賞、サントリー学芸賞、日経・経済図書文化賞などを受賞。
著書に『競争と公平感』『競争社会の歩き方』『経済学は役に立ちますか?』『医療現場の行動経済学』『行動経済学の使い方』など多数。
聴講申し込み受付:21世紀構想研究会事務局メール:kosoken-kosoken@ml.galileo.co.jp
受付は終了しました。