お知らせ

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第142回21世紀構想研究会のご案内

2018/07/05

第142回21世紀構想研究会は女子栄養大学副学長・香川靖雄先生より「第4次産業革命と未来の栄養学」をテーマにご講演いただきます。ご講演の後は暑気払いパーティを開催いたします。どうぞお誘いあわせのうえご参加ください。

 ※午後6時半からの講演会は一般開いたします。どなたでも聴講できます一番下の事務局メールアドレスへお申し込みください。入場無料

 

開催要項香川靖雄先生

日 時 8月6日(月) 午後6時半からご講演 

           同7時半からパーティ

会 場 プレスセンタービル9階 記者会見場

講 演 「第4次産業革命と未来の栄養学」

講 師 香川靖雄先生(女子栄養大学副学長)

会 費 講演会:無料 パーティ:5千円

 

「第4次産業革命と未来の栄養学」   香川靖雄・女子栄養大学副学長

 第4次産業革命とは①ビッグデータ(大量情報)を蓄積して、②人工知能(AI)で複雑な課題や情報を解析して判断し、③物のインターネット化(IoT)で機器に高度の情報を接続して制御し、④ロボットで人の働き、言語等々を自動化するのです。

要するに①②③④の融合による社会の仕組みを革新することです。少子化が進む日本では人手不足の解決策しても、第4次産業革命は期待されています。それと同時に702種の職業の約半分はかってのタイピストの様に姿を消すとオックスフォード大学の論文が予告しましたが栄養士は、大丈夫でしょうか?

現在の栄養学には糖尿病患者が1千万人を越え、認知症患者も500万人を超えて増加しているのは、大きな欠陥があるからです。そこで、遺伝子栄養学、時間栄養学、精神栄養学を含めた新しい栄養学が必要なのです。

栄養士の栄養計算は複雑な遺伝子や個人毎の装着型活動量計からの運動、休養、睡眠の情報を揃えたビッグデータは人工知能が処理するのです。これらを使ったロボットは患者さんにわかりやすく栄養指導し、摂食介助もロボットがするでしょう。

それでは栄養士は失業してしまうのでしょうか。栄養士・管理栄養士は、残る職業の11 位にランクされ栄養士職種がコンピューター化される確率は0.39%と極端に低いのです。美味しい料理の一部は、味覚センサーなどを使うロボットが代わるでしょう。しかし、精神栄養学からみれば母親が母乳や幼児食を与えるのは栄養素を与えているだけではなくて愛情と教育という「心の糧」を与えているからです。

これは人間力を要し機械ではできません。動物も餌を貰うと同時にご主人の愛情を受け取りそれに応えて芸を覚えるのです。女子栄養大学校歌にも「身の糧と心の糧の真なる道を求めん」と「科学の窓を開ける」ことを歌っているのです。

 香川靖雄先生略歴

1932年東京都生まれ。東京大学医学部医学科卒業、聖路加国際病院、東大医学部助手、信州大学医学部教授、米国コーネル大学客員教授、自治医科大学教授、女子栄養大学大学院教授を経て、自治医科大学名誉教授、女子栄養大学副学長。専門は生化学・分子生物学・人体栄養学。

 

■申し込み:NPO法人21世紀構想研究会事務局  受付は終了いたしました。