お知らせ

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第105回・21世紀構想研究会・伊勢神宮正式参拝

2013/10/27

21世紀構想研究会の活動報告をし、これからの社会貢献の決意を誓う伊勢神宮正式参拝が10月25日に行われ、19人の会員が厳かな中で参拝した。

  伊勢神宮はさる10月2日、20年ごとに繰り返されている式年遷宮が滞りなく行われた。内宮は参拝が再開され、21世紀構想研究会としてご神体が移されたばかりの新正殿に参拝することを計画した。

  本研究会会員の南川三治郎氏が、20年に一度催行される式年遷宮の写真記録を続けており、月刊「文藝春秋」10月号、「週刊文春」10月17日号(http://shukan.bunshun.jp/articles/-/3204)のグラビアで、「遷御の儀」として写真とともに原稿が掲載された。

  今回は南川氏の尽力で伊勢神宮への正式参拝が実現したもので、10月25日は、堀川宗晴氏(元神宮徴古館館長)の案内で新正殿の中に進み出た。服装は全員ダークスーツという正装に威儀をただし、堀川氏の説明に聞き入った。

  当日は折しも台風27号の接近による暴風雨が心配されたが、「台風接近決行」で行われたものの、参拝する時刻には台風も沈静化して雨もなく、靄の中で煙るようにうっそうと茂る森林と大雨の水を集めて流れる五十鈴川の景観を見ながら、緊張した面持ちで正殿へと進んだ。

  参拝者の氏名などはすでに登録しており、代表者記名などの手続きを経たうえで玉砂利の中を正殿前に導かれた。正殿の前に出るとさすがに心が洗われる気分になる。ヒノキの香りが辺りを支配する中で弐礼弐拍壱礼という儀式にのっとり、無事、参拝を済ませた。 参拝後は、相差海岸花の小宿「重兵衛」に宿泊し、楽しい歓談を行った。

  翌日の10月26日は、マイクロバスで伊勢と鳥羽の間にある朝熊山・金剛證寺へと向かった。金剛證寺は、西暦572年に即位したとされる欽明天皇の時代に、暁台上人が草庵を建て修法したことに始まった寺院である。

その後、825年には弘法大師(空海)が真言密教の道場として、この金剛證寺を建立したとされる。

  金剛證寺は、神仏が一体となった神仏習合の教えから伊勢神宮の鬼門を守る寺として、また霊場として伊勢神宮と並んでこの時代から信仰の対象とされてきた。

 この参拝でも南川氏の配慮で特に寺院の内部にまで入ることができ、寺院の祭壇の奥に祭ってある「天照大神」の神霊祭壇をも参拝できた。厳粛な気持ちの中で神道と仏教が融合する日本の歴史を実感した。

  この金剛證寺には国宝が9点、国の重要文化財指定が5点あり、平安時代から桃山時代までの歴史の変遷を学び充実した気持ちで帰途についた。

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