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第189回21世紀構想研究会のご案内ドキュメンタリー映画『鯨のレストラン』を制作した八木景子さん

2023/09/14

日本人とクジラは切っても切り離せない縁です。今回は公開中のドキュメンタリー映画『鯨のレストラン』の監督・八木景子さんをお迎えして、クジラのすべてを語ってもらうことにしました

捕鯨問題は、地球環境、動物愛護、異文化への差別、海洋資源の保全、食文化、各国の利害調整、科学的アプローチとフェイク情報などさまざまな領域の問題が重層化して、解決を困難にしている最も厄介な国際問題のひとつです。

科学映像ジャーナリストの八木景子さんは、1967年、東京都生まれ。アメリカの映画配給会社・東京支社に勤務し、2011年に退職後、映画制作会社「合同会社八木フィルム」を設立。2014年にドキュメンタリー映画『ビハインド・ザ・コーヴ 〜捕鯨問題の謎に迫る〜』を企画しました。

和歌山県東牟婁郡太地町で4か月間の撮影を行い、監督デビュー作の製作を単独で行いました。各国から高い評価を受け、モントリオール世界映画祭では「日本を外から見る機会を得ている日本人である」と紹介されました。アマゾン、ガラパゴス、キューバ、南アフリカ、ケニヤ、エジプト、インドなどの秘境を旅したことがあり、国内外での反捕鯨運動への批判・反論を行う一方で、国内の捕鯨業界の腐敗も指摘しています。今年、鯨食文化の極端な衰退が進んでいる現状を報告する「鯨のレストラン」を制作、9月から一般の映画館で公開されています。

2019年に日本政府は国際捕鯨委員会(IWC)を脱退しました。近海捕鯨を中心に生鮮市場への鯨肉の普及が進むはずだったのに、現実は逆に鯨肉の高騰、研究者の萎縮、農水行政の迷走などで、日本の鯨肉食文化そのものが「絶滅種」になりそうな状況です。この状況を告発したのが今回の映画で、講演では短縮版の映画「鯨のレストラン」を鑑賞した後、八木景子さんのレクチャーを聞きながら、学校給食献立の可能性も含めて、質疑、討論を進めたいと思います。

第189回・21世紀構想研究会開催要項

日 時 9月21日(木) 午後6時30分~8時30分

会 場 プレスセンタービル9階 記者会見場

参加費 無料

講 演ドキュメンタリー映画『鯨のレストラン』を制作した八木景子さん

座 長 小出重幸(本研究会副理事長)

申込み:info@kosoken.org 21世紀構想研究会事務局メールへお名前、所属先を入力して返信ください(受付は終了しました)