お知らせ

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100回記念シンポジウムの開催(初報)

2013/06/13

テーマ:希望ある日本のために何をなすべきか

モデレーター 橋本五郎(読売新聞東京本社・特別編集委員)

パネリスト 

岩本沙弓(大阪経済大学 経営学部 客員教授) 

塩崎恭久(自民党衆院議員、元内閣官房長官) 

藤嶋 昭(東京理科大学学長、東大特別栄誉教授) 

柳澤幸雄(開成中学・高校校長、東大名誉教授)

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                                    写真撮影:南川三治郎 

21世紀構想研究会の100回開催記念シンポジウムが、6月11日午後6時半から、東京・内幸町の日本記者クラブ10階のプレスセンター大ホールで開催されました。 

    当日の様子をUstreamで放映しております 。

   番組URL:http://www.ustream.tv/channel/kosoken-100

 
 冒頭、筆者は21世紀構想研究会の理事長として、第1回の研究会開催から今日までの歴史を簡単に説明し、これまでの活動実績や今後の活動方針について報告しました。この後、「希望ある日本のために何をするべきか」をテーマに、モデレーター、パネリストの5人が冒頭にコメントを述べ、そのあとで討論を行いました。

 この報告では、全体の印象を筆者なりに示したいと思います。

 まず第一印象は、自分たちが主導で決めたパネリストの人選です。自賛になりますが、多方面の分野からの代表という形になり非常によかったと思いました。
 将来、自民党の総裁候補の一人である塩崎先生は、さすがに政界事情を巧みに勘案した発言をしていましたが、基本的に「実現可能な政策の実現」という視点に立っていました。

 岩本先生は経済学者であり、特に直近の為替変動、金融政策、株価乱高下を日々解説する立場にあるので、冒頭は株式市場の解説を歴史的なデータを示して行いました。これは冷静な視点を示したもので非常にためになりました。

 藤嶋先生は、最近取り組んでいる青少年の読書運動と理科離れへの歯止め運動から教育全般にまで広げた話題は面白いものでした。「空はなぜ青いか」と問いかけ、その理屈を解説し、しかも持参したペットボトルに懐中電灯を当てて青空の理屈を見せてくれたのは、鮮やかな手法でした。

 柳沢先生は、東大進学断然トップという有名高校の校長らしく、開成高校の卒業式での式辞の話からこれから人生を歩む若い世代に告げるメッセージを披露しながら、親や社会人の果たすべき責務について考えさせるメッセージを発言しました。

 モデレーターの橋本先生は、膨大な蔵書を抱える読書人らしく、昔の偉人たちのエピソードを適宜に織り込みながら、地方の疲弊、少子化問題など現代の重要課題を国民の目線で考えることを提起しながら深く思索するように示唆しました。さらに4人のパネリストを巧みに束ねて2時間の論戦を仕切った手腕はさすがでした。

 5人の発言要旨と討論の内容については、この後で詳報を掲載していきたいと思います。 (文責・馬場錬成)