お知らせ

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100回記念イベント第1弾・日中現状分析と未来展望で加藤紘一氏が講演

2013/03/16

 

21世紀構想研究会DCIM0034

 元自民党幹事長の加藤紘一氏(日中友好協会会長)が、4月19日、21世紀構想研究会で講演し、緊迫する日中問題について核心に触れる解説を行った。この中で加藤氏は、2012年9月9日、ロシアのウラジオストックで開催されたAPECで、中国の胡錦濤国家主席が野田総理と非公式ながら30分ほどの会談を行っていたという新たな事実を披露した。

 日本では、日中の2人の首脳が立ち話をした程度として伝わっているが、立話以外に日中2人のトップが部屋に入り、通訳を交えずに片言の英語で語り合った内容が問題であったと推測できる中国側の動きと情報を元に、これまで伝えらていない日中外交問題の齟齬について大胆な解説を行った。

 また1984年 – 1986年に、中曽根内閣の国務大臣防衛庁長官をしていた時代に、日本海を舞台に日中で緊迫した事態が勃発した秘話、尖閣紛争を原因とした日中の武力衝突の可能性、レアアースを巡る日本の報道とその真相、中国共産党の若い指導層の仕事ぶりと近年の日本の官僚の考えと仕事ぶりなどについて見解を述べた。

 加藤氏は元外務官僚であり中国語語学研修で鍛えたチャイナ・スクールの系譜にある人である。中国語が堪能なので中国の指導層、要人とも個人的な太い人脈がある。この日の講演でも、中国に関する豊富な情報量を感じさせる多くの話が語られ、真の日中関係を理解するうえで非常に役立った。

 また、膠着している日中問題を打開する手だてについて加藤氏は、日本の政治家の中でいま中国側と最も太いパイプを持っているのは安倍首相であると解説し、安倍総理自ら動くことが重要であるとの見解を述べた。第一次安倍政権誕生後の中国との外交を振り返りながら、先月下旬、中国側が安倍首相に期待をかけている動きを見せたが、日本側がそれに対応しなかったとのいきさつを語った。

 この膠着状態を打開するのは政治問題として取り組んでも困難なので、民間が積極的に様々な交流を進めることが重要なカギになるとの見解も語った。

 またこの日の研究会には、在日中国大使館の李纓(Li Ying)公使も出席して熱心に加藤氏の話を聴いていた。研究会後半のフロアとの質疑応答では、フロアから李公使に中国の経済問題や科学技術問題で質問する人も出たが、李公使は流暢な日本語で率直な意見を述べて参加者に感銘を与えた。